特別な時に飲むイメージのある“シャンパーニュ”
なぜ、シャンパーニュは特別なものなのでしょうか。
スパークリングワインの何が違うのでしょうか。
この記事では誰かに話したくなる、シャンパーニュについてちょっとした豆知識を紹介したいと思います!
スパークリングワインとは?
スパークリング・ワイン=発泡性のあるワインのことを言います。
スパークリングワインと聞いて一番に思いつくのがシャンパン(Champagne)ですね。
シャンパンはA.O.C.ワイン固有の名称でフランスのシャンパーニュ地方で造られるのスパークリングワインのことのみを指します。
※ A.O.Cとは=正式名はAppellation d’Origine Controleeで、フランスワインの品質分類である「原産地統制呼称」のことを言います。
イタリアワインの原産地統制呼称についてはこちらの記事で紹介しています▼
シャンパンの正式名称
シャンパンの生産地のフランス語ではChampagneが正しいスペルです。
- 日本語読み Champagne=シャンパン
- 英語読み Champagne=シャンペン又はシャンペーン
- フランス語読み Champagne=シャンパーニュ
本場フランス語読みのシャンパーニュがこなれている感じがします。
(ここから先はChampagnのことをシャンパーニュと記載します)
シャンパーニュ(Champagne)を名乗るためには
シャンパーニュは以下の条件を満たして作ることが、シャンパーニュを名乗れる条件となります。
特定の地域で作られること
フランス・シャンパーニュ地方で作られること。
それ以外の地域で作られた泡ワインはシャンパーニュと名乗ることができません。
例えば、イタリアで作られているスパークリングワインはシャンパーニュとは名乗ることは出来ないのです。
特定のぶどう品種を使うこと
シャンパーニュに使われるぶどうはは手摘みであることが条件です。
またシャンパーニュは白とロゼのみです。
使用可能なぶどう品種はブレンドして醸造されている。
ブレンドされていないシャンパーニュは区別して以下のように呼ばれています。
白ブドウだけの場合ブラン・ド・ブラン(白の白)
黒ブドウだけの場合ブラン・ド・ノワール(白の黒)
伝統的な製法であること
瓶内二次発酵方式という伝統的な製法を使ってシャンパーニュは作られます。
この製法のことをシャンパーニュ製法と言います。
シャンパーニュ製法は以下のような流れて行われています。
1、収穫(必ず手摘み)
2、圧搾
3、発酵
ここまでは普通のワインと同じ製法です。
4、調合(アッサンブラージュ)
異なる品種、畑、収穫年のワインを調合します。
5、リキュール添加(ティラージュ)
ショ糖+酵母+ワインを添加し、王冠で密閉します。
ここから発酵をさせます。
6、瓶内に蓄積
瓶内二次発酵によって発生した二酸化炭素が瓶内に蓄積されます。
7、動瓶(ルミュアージュ)
瓶内の澱を瓶口に寄せるため、定期的に少しづつ瓶を動かし、酵母をなじませる地道な作業。
4週間~4ヶ月の間人または 機械によって毎日微かに(1/8)回転をさせます。
8、澱抜き(デゴルジュマン)
瓶口にたまった澱を凍らせ、瓶内の圧力で飛び出させます。
9、補酒(ドサージュ)
除去した澱の分リキュールを補充し、糖度を決めます。
10、打栓・瓶内熟成
ようやく出来上がりです。
1本のシャンパーニュを作るのに非常に手間と時間がかかっています。お値段が高いのも納得ですね。
決まったラベル
必ず“Champagne”と表記されていて、ラベルの下部には必ずシャンパーニュ委員会が交付した業者登録番号が記されていること。
シャンパーニュにはどんな銘柄がある?
ドン・ペリニヨン
とにかく値段が高くて、特別な時にしか開けられないイメージの強いシャンパーニュ。
なぜそこまで高いのかというと・・・
・ぶどうの出来が良かった年に、その年のぶどうだけを使って造られる、ヴィンテージだから。
・ぶどうのブレンドはシャルドネとピノノワールのブレンドで比率は約50%。
・ドン・ペリニヨンは市場に出されるまでに、最低でも8年の熟成させる必要があります。
・さらに、熟成開始から8~10年目前後、14~16年目前後、25年目以降、と熟成のピークを3段階に分け、それぞれのピークを見極めて製造されます。 長期熟成させればさせるほど値段が高くなっていきます。
モエ・エ・シャンドン
通称=モエシャン。
プロモーションの仕方がうまく、ハリウッド映画のギャッツビー華麗なる逆襲のパーティーシーンでも使われていました。
今はルイヴィトンと同じLVMHグループのワイン部門より販売されています。
ヴーヴ・グリコ
このブランドを一躍有名にしたのは、経営者の奥様のマダムクリコ。
しかしマダムクリコは夫を早くに亡くした未亡人なので、このヴーヴ・クリコは、日本では結婚式ではは絶対提供できない銘柄となっています。
プレゼントをするときにも要注意です。
その他のシャンパーニュ
- テタンジェ
- ポメリー
- サロン、クリュッグ、
- ベルエポック(ペリエ・ジュエ)
シャンパーニュと同じように作られている世界のワイン
フランス
- ヴァンムスー・メトード・トラディショナル
- クレマン+地名(ブルゴーニュ)・メトード・トラディショナル
スペイン
- カタルーニャ州のカヴァ(CAVA)
イタリア
- ピエモンテ州 アスティ・メトード・クラシコ
- ロンバルディア州 フランチャコルタ
オーストラリア
- シャンドン モエ・エ・シャンドン社が1959年に創業したブランド。
日本で売られているのは、ブリュットとロゼで成城石井で購入することが出来る。
シャンパーニュがなぜこんなに有名で、美味しくて、そして値段が高いのかがわかりましたね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こちらの記事ではイタリアの泡ワインについて解説しています▼
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