別の記事でスパークリングワインの代表であるシャンパーニュについて解説をしましたが、この記事ではイタリアのスパークリングワインについて解説していこうと思います。
シャンパーニュについての記事はこちらからご覧いただけます
泡の製造方法
まずは泡の製造方法から紹介します。
シャルマ式製法
ワインの二次発酵を瓶内ではなく、密閉された耐圧タンクの中でおこなう製法。
タンクの中でワインを発酵させた後、ガスが抜けないように濾過機を通して瓶詰めされる。
一度にたくさんの数が製造でき、フレッシュでフルーティーな味わいになるのが特徴です。
アダワインの取り扱いワインの中で「ピノシャルドネ」がシャルマ式製法で作られています。
メトード・マルティノッティ式
イタリアではこのシャルマ式製法のことを「メトード・マルティノッティ式」と呼んでいます。
何故イタリアではシャルマ式製法と呼ばずに「メトード・マルティノッティ式」と呼ばれるの?
シャルマ式製法の歴史を見てみると・・・
1895年 イタリアで大樽による二次発酵を「フェデリコ・マルティノッティ氏」が発明
1910年 フランス人の「ユージン・シャルマ氏」がシャルマ式を開発
イタリアではタンク内二次発酵の呼称「メトー ド シャルマ」(シャルマ式)は、
マルティノッティ氏が発明し、シャルマ氏によって洗練されたものという解釈の為、
シャルマ式とは呼ばずに「メトード・マルティノッティ式」 と呼んでいるのです。
イタリアの「メトード・マルティノッティ式」で作られているスパークリングワインは、
シャンパンとは違う作り方をしていますが、
- フレッシュでフルーティーな味わいを楽しめる
- 値段がシャンパンよりもお財布に優しいと
といった、優れた点があります。
トランスファー式製法
瓶内で二次発酵をさせた炭酸ガスを含んだワインを加圧下のタンクに移し、冷却、ろ過した後、新たにびん詰めする製法。
メトード・リュラル(田舎)式
一次発酵の途中のワインをびん詰めし、その後の発酵は瓶内で行う製法。
比較的暖かい地域の糖度が高いぶどうで行われます。
炭酸ガス注入方式
瓶に入ったワインに炭酸ガスを注入する製法。
イタリアワインの泡の呼び方
ここからはイタリアワインの泡の呼び方について紹介します。
スプマンテ
イタリアの泡ワインのこと
フリッツアンテ
イタリアの泡ワインでも微発砲の泡ワインのこと。アルコール度数は7%以上が必要。
イタリアの有名な泡ワイン
ここからはイタリアの泡ワインの種類を紹介します。
プロセッコ
ヴェネト州ので作られるスプマンテ。
なんと2018年の生産本数は6億。
他のスパークリングワインと比べてみても
- シャンパン 2018年に3億6200万本
- スペインのカバ 2017年で2億5200万本
世界中で一番飲まれているスパークリングワイン、というのが分かります。
アダワインショップではプロセッコの中でも格付けランクの高い、「プロセッコ・ブリュ・DOCG」を取り扱っています。
爽やかな酸味と豊かな果実味のバランス、軽やかな泡で後味がスッキリ。
イタリアのワインの法律で格上と認められた地域で作られた正統派のプロセッコです。
フランシャコルタD.O.C.G
ロンバルディア州で作られるスプマンテ。
シャンパーニュ式で作られており、シャンパーニュよりも厳しい最低18ヶ月以上という瓶内熟成期間を定めている。(シャンパーニュの最低瓶内熟成期間は15ヶ月以上)
生産本数が少ないので、イタリア国内での消費が中心で日本では希少なスプマンテです。
アスティD.O.C.G
ピエモンテ州で作られるスプマンテ。
大多数はメトード・マルティノッティ式だが、一部、メトード・クラシコ、シャンパーニュ式でも作らている。
ランブルスコD.O.C.G
エミリアロマーニャ州で作られる赤の微発泡性のワイン。
アダワインでは3種類のランブルスコを取り扱っています。
- ランブルスコドルチェ(甘口)
- ランブルスコロザート(やや甘口)
- ランブルスコセッコ(辛口)
どれもお酒が苦手な人にも飲みやすく、大人のファンタとも呼ばれています。
一番人気は辛口の「ランブルスコ・レッジャーノ・セッコ」です。
その他の泡ワイン
- ピエモンテ州
ルエーロ
ブラケットダックイ(赤)
ガヴィ
アルタランガ、 - ロンバルディア州
オルトレーポ
パヴェーゼ・メトード・クラシコ - カンパーニャ州
グレコ・ディ・テューフォ
フィアーノ・ディ・アヴェリッツーノ - マルケ州
ヴェルナッチャ・ディ・セラペトローナ
イタリア国内だけでもこんなに色んな種類のスパークリングワイン、そして製法があるんですね!
お家でスパークリングワインを飲む際に、どんな風に作られているかを思い出して飲んでいただけると、よりスパークリングワインが美味しく感じられると思います!
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